著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

マスクの予防効果を検討…もうひとつのランダム化比較試験「バングラデシュの研究」

公開日: 更新日:

 これまで取り上げてきたことを一度まとめておこう。

 情報の表すものは「真実」「バイアス」「偶然」であって、バイアスには「情報バイアス」「選択バイアス」「交絡因子」がある。そのうち交絡因子をコントロールしたデンマークで行われたランダム化比較試験の結果を、差の指標である「絶対危険減少」と、比の指標である「相対危険」、さらにはその「95%信頼区間」、「危険率」も見ながら検討した。今回も同様に、バングラデシュで行われたランダム化比較試験の結果について検討していくことにしよう。

 この研究はバングラデシュの田舎で、自治体、家庭を対象として、マスク着用を勧める場合と勧めない場合において、症状のあるコロナ感染症の発症を比較したクラスターランダム化比較試験である。デンマークの研究が個人個人についてマスクを勧める/勧めないというやり方であったのに対し、この研究では自治体や世帯レベルでマスクを勧めるか/勧めないかという方法をとっている。この後者の集団ごとに推奨、非推奨を割り付けるランダム化比較試験をクラスターランダム化比較試験と呼んでいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  2. 2

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  3. 3

    国民も気づき始めた皇室典範改正のおかしさ 「愛子天皇」潰しに抗議する市民デモが国会を取り囲む?

  4. 4

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  5. 5

    今も続く「皇室典範」は出来の悪い法律…男の側に不妊の原因を求める発想がなかった時代の産物だ

  1. 6

    不振続く和久田麻由子「news LOG」 M!LK曽野舜太の出演は「毒まんじゅう」か「良薬」か

  2. 7

    高市首相は今の天皇や上皇が嫌で嫌でならない 保守派のホンネは天皇制「崇拝」ではなく「衰退」

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    麻生副総裁への飛び火を防ぐため? 福岡県議会の議長ポスト金銭授受疑惑に自民党本部の後手

  5. 10

    新垣結衣は芸能界から引退するのか? 相次ぐCM降板と夫・星野源の紅白連続出場ストップの余波