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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

マスクの予防効果を検討…もうひとつのランダム化比較試験「バングラデシュの研究」

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 そこから得られる情報は、「マスク推奨により40%ほどの人が正しく着用して、1000の感染を905程度まで減らしたが、その結果は大きく見積もっても1000を815に減らす程度の効果かもしれない」というところである。しかし、ここまで読めてようやく医療の効果を検討した論文を読み、考えることのほんの入り口に立ったに過ぎないのである。

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