著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

ビタミンDを過剰摂取すると思わぬ病気を引き起こすリスクあり

公開日: 更新日:

 前回、ビタミンについて紹介したので、今回はその中のビタミンDについて詳しくお話しします。

 ビタミンDは脂溶性ビタミンのひとつで、骨にとってとても重要な役割を持っています。高齢かつ女性だとどうしても骨粗しょう症のリスクが高くなります。実際にクスリとしてビタミンDを服用しているという方もいらっしゃるでしょう。

 ビタミンDの骨に対する働きは大きく分けて2つあります。ひとつは小腸からのカルシウムの吸収を助ける働きです。カルシウムは食品として摂取してもあまり体内に吸収されません。その吸収を助けるのがビタミンDなのです。もうひとつは体内に吸収されたカルシウムを骨に届けて骨の生成を助ける働きです。

 医薬品として用いられるビタミンDは、じつはただのビタミンDではありません。食品として摂取したビタミンDは、そのままでは体内で有効に働いてくれません。体内に吸収されたビタミンDは肝臓と腎臓で変化します。この変化した状態のものを「活性型ビタミンD」と言い、医薬品のビタミンDはすでに活性型になったものなのです。

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