著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ビタミンDが腸内細菌のバランスを改善する 学術雑誌で報告

公開日: 更新日:

 ビタミンDというのは、魚介や卵、キノコ類などに多く含まれるステロイドの仲間のビタミンで、カルシウムの吸収を増加させるなど、健康な骨の維持には不可欠な成分です。このビタミンDは人間の体に入ると、腎臓で活性化を受け、活性型ビタミンDに変化します。腎臓が悪くなると骨がもろくなるのはそのためなのです。

 さて、ビタミンDは骨ばかりでなく、体のバランスの調節に広く働いていることが、最近明らかになってきています。ウイルス感染などから身を守る免疫の働きも、動脈硬化の進行を予防するような働きも、ともにビタミンDが欠乏するとうまく機能しないことが分かっています。さらに昨年、「ネイチャー・コミュニケーションズ」という一流の科学誌に、ビタミンDと腸内細菌についての興味深い研究結果が発表されました。それによると、高齢男性の腸内細菌の多様性と血液の活性型ビタミンDの濃度との間に、有意な関係が認められたのです。

 腸内細菌はビフィズス菌や大腸菌が有名ですが、より多くの細菌がバランス良く成育している状態が、健康長寿のためには重要であると考えられています。活性型ビタミンDが多くあることが、腸の健康のためにも重要であるようなのです。ビタミンDは健康の重要なパートナーであることは間違いがなさそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ