著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

医師よりChatGPTの方が優れている? 患者の質問に対する回答を専門医からなるチームが評価

公開日: 更新日:

 近年、人工知能の技術は目覚ましく発展しています。2022年11月には人間のように自然な会話ができる人工知能チャットサービス「ChatGPT」が公開されました。米国のOpenAI社が開発したChatGPTは誰でも無料で使用できることから、23年1月にはユーザー数が全世界で1億人を突破したとされています。

 ChatGPTは、日常的な話題から専門的な話題まで多様なトピックについて対話が可能です。そのような中、医療や健康に関する医師の回答と、ChatGPTの回答を比較した研究論文が、米国医師会が発行している内科専門誌に23年4月28日付で掲載されました。

 この研究では、「レディット」と呼ばれる米国のインターネット掲示板から、医療に関連した質問ができる「r/AskDocs」の投稿内容を調査し、195件の質問が解析されています。

 投稿された質問に対する医師の回答とChatGPTの回答は、専門医から成るチームによって評価されました。

 回答内容の質については「非常に悪い」「悪い」「普通」「良い」「非常に良い」の5段階、回答内容の共感度についても「共感しない」「わずかに共感する」「ほどほどに共感する」「共感する」「非常に共感する」の5段階で評価され、回答の優劣を検討しています。

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