著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

会議で発言するなら…「先陣を切る」「口火を切る」ほうがお得

公開日: 更新日:

 会議やミーティングで、積極的に意見を言えないという方は少なくないと思います。また、意見を言えたとしても、周りの雰囲気を見てから口にするという方も多いのではないでしょうか?

 人の印象に残るわけですから、意見やアイデアは、言わないより言った方がいい。どのみち言わなければいけないのであれば、「先陣を切る」ことをおすすめします。

 カリフォルニア大学バークレー校のアンダーソンとキルダフの研究(2009年)によると、「最初に発言するほうが得」という検証結果があると言います。

 研究では、会議などで最初に発言した人はリーダーとみなされやすく、最初に提案されたアイデアが最終的なアイデアとして採用される傾向があると述べています。

 ついつい沈黙してしまう人は、自分の意見が他人にどう思われるかを気にしすぎて、「下手なことは言えない」と警戒してしまうタイプでしょう。

 そうした引っ込み思案なタイプの意見は、確かに全体に影響を及ぼしにくい。半面、発言内容がさほど的を射ていなかったとしても、積極的に先陣を切るタイプは、好印象を与える傾向が強いことが実験でわかったといいます。先陣を切った人に対して、一定のリスペクトを感じるからこそ、リーダーとみなされやすくなるというわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも