著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「マスクストレス」の健康に対する影響は? 米医学誌で報告

公開日: 更新日:

 新型コロナの流行以来、「外出にはマスク」というのが、感染予防のための習慣となりました。今ではマスクの使用は個人の判断という方針になりましたが、それでも人混みなどでは、屋外でもマスクをしている人が多いのが現状です。有効性が確認されているマスクを適切に使用することは、特に感染拡大を防ぐという意味では有効な方法です。しかし、マスクをしていると息苦しさを感じ、十分に息が出来ないように感じる人がいることもまた確かなことです。特にN95マスクと呼ばれる医療用の高性能のマスクは、皮膚への密着性が高く、そうした息苦しさをより感じやすいと考えられます。

 それでは、実際に長時間、高性能のマスクを装着していると、どのような健康影響があるのでしょうか? 今年の米国医師会関連の医学誌に、中国で行われた臨床研究の結果が報告されています。30人のボランティアが高性能のN95マスクを14時間連続して装着したところ、1時間以内に血液の酸素濃度は低下し、その後、交感神経は緊張して心拍数や血圧が上昇しました。血液のストレスホルモンの数値も増加していました。

 健康な人ではこうした影響は問題になるほどではありませんが、心臓や肺に病気を持つ人では、無視出来ない健康影響につながる可能性があります。マスクの装着についてはこうした点にも配慮して、その対象を決める必要がありそうです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離