ワインには老化抑制で注目の「抗糖化作用」がある 同志社女子大薬学部教授が研究結果を発表

公開日: 更新日:

「すると研究期間の前半(6月上旬から7月中旬)では、ワイングループではAGEsが減少する傾向が見られました。水グループではAGEsが上昇しました」

 紫外線が強い後半(7月下旬から9月中旬)では、水とワインとのグループで差はなかった。ただし、一般的に女性は男性より紫外線対策に熱心。そこで女性だけに限ると、ワインを飲んだグループでは有意にAGEsが減少した。

 また、正常便と便秘のグループの比較では、正常便でAGEsが減少する傾向が見られた。さらに交感神経が有意に活性したグループ(=ストレスグループ)ではAGEsの変化はなかったが、正常グループではワイン摂取でAGEsが減少する傾向が見られた。

「これらの結果から言えるのは、ワイン全般に抗糖化作用があり、特に一部の赤ワインでは希釈しても高い効果を得られるということ。しかし、紫外線、便秘、ストレスといった糖化を促進する因子があると、ワインの抗糖化作用は弱まる可能性があるということです」

 ワインは品種、生産地、生産年の気候、造り手、醸造期間など、条件で味わいも変わるが、抗糖化作用の強さも変わる。今後は各ワインの抗糖化作用を調べ、それが一定基準を超えるものについては、消費者に伝えられるようにしていきたいと、杉浦教授は話す。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明