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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

「胚も人間」米アラバマ州最高裁の判断で、体外受精が危機に

公開日: 更新日:

 そうならないためには、極端にいうと、受精した胚は半永久的に保存しなければなりません。しかし多数の胚を半永久的に保存するのは、ほとんど不可能です。このままでは体外受精自体の存続が危うくなるのでは?という不安は、すぐに現実になりました。アラバマ大学病院が体外受精を一時停止したのです。

 実は「胎児にも人権がある」として、人口妊娠中絶に反対するキリスト教右派は、体外受精にも反対してきました。中絶は現在アメリカ14州で禁止されていますが、同じことが体外受精に及ぶ可能性があります。

 そして中絶の是非と共に、今年の大統領選の大きな争点として、アメリカを激しく分断することが予想されています。

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