関心高まる「美容医療」~トラブルから身を守る(1)美容後遺症外来

公開日: 更新日:

 厚労省の調査によると、02年時点で美容外科を標榜するクリニックは全国で604施設だったのに対し、20年には1404施設まで増加している。そのため、症例画像だけを参考にクリニックを選び、執刀医の経験年数や実績を知らないまま施術を受けている人も多いと朝日氏は指摘する。また、最近ではSNS上でも安価な施術を強調した広告があふれ、「安いから、とりあえず行ってみよう」と軽い気持ちで美容外科に足を運ぶ人も少なくない。

「施術費用の安さは、病院選びを行う際の魅力のひとつになりますが、美容医療は全て自由診療なので、カウンセリング時に治療が追加され料金が加算されやすい。自分の希望に合った治療であれば施術を追加しても構いませんが、勧められるがまま全て受けてしまえば本来必要のない治療を受けてしまうことになったり、それによるトラブルやリスクの可能性も高まることになります。その場で即断せず、クリニックや医師をじっくり比較検討することが大切です」

 次回から多く見られるトラブルを紹介していく。(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」