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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【納豆】夜に食べて朝方の血栓症の予防に役立てたい

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 ネバネバの納豆になる理由は、大豆が納豆菌の存在下で発酵するためです。稲わらには約1000万個の納豆菌が胞子の状態で付着しており、大豆がこれらの菌と接触することで発酵が起こり、ネバネバの特有の食感が形成されたと考えられています。

 1980年代に、倉敷芸術科学大学の須見洋行教授が血栓を溶かす作用の強い「ナットウキナーゼ」という酵素が納豆のネバネバ成分に含まれていることを発見し、高血圧や高脂血症予防をはじめとした健康効果が注目され続けています。

 血栓が出来やすいのは明け方のため、夜に食べることで血栓症の予防ができる可能性があります。ただし、ナットウキナーゼは酵素のため熱に弱い。タンパク質を摂るための朝食では熱々のご飯に乗せても問題ありませんが、ナットウキナーゼを摂取する目的であれば加熱せずに食べることをおすすめします。

 その他にも、納豆に含まれるビタミンKやパントテン酸は、朝型の方や社会的時差ボケの少ない方が多く摂ってる栄養素でもあります。目的に応じて、いつ食べるかを考えてみてはいかがでしょうか。

(古谷彰子・愛国学園短期大学准教授/早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員)

【連載】時間栄養学的「気になる食品」

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