著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

45歳過ぎの眼精疲労、頭痛、肩こりは「老眼」の放置が原因

公開日: 更新日:

 ここ数年、あちらこちらに安価に眼鏡を作れる眼鏡専門店が増えましたね。「店で視力を測ってもらって、ぴったりと合う眼鏡を作ってもらおう」と考える方も多いかと思います。しかしそれは眼科医としては賛成できません。

 眼鏡を作る前には必ず眼科で診察を受け、眼鏡処方箋を作成し、それを持って眼鏡店に行って欲しいのです。老眼、近眼、どちらの眼鏡でも同じことが言えますが、特に近眼では眼科の検査がマスト、と覚えてください。

 眼鏡処方箋なしで直接に眼鏡店に行き、お店で視力を測定してもらう人が最近は本当に多い。試しに、検索サイトで「メガネ」というワードを入れてみたら、「メガネ 眼科に行く必要」というサジェストが最初に出ました。いかに多くの人が眼科の処方箋なしで眼鏡を買おうとしているのか──。改めて認識させられて愕然とします。

 たしかに今の眼鏡店にある視力測定の機械は、かなり正確に視力を測れるようになってはいます。でも視力測定をしている人は目の専門家ではありません。

 たとえば老眼鏡が必要となる世代の方なら、目の水晶体が濁ってしまう「白内障」になっている場合もある。視野が欠けていってしまう「緑内障」になっていることもあるかもしれない。必ず眼科で処方箋を作ってほしいと訴えるのは、そういった目の疾患を見逃したくないからなのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし