わきの下やお尻に繰り返し…こんな「おでき」はすぐ病院へ

公開日: 更新日:

 毛包が破れて起こる炎症にはTNFαと呼ばれる物質が関係していて、化膿性汗腺炎では炎症が起きている部位だけでなく、その周りの炎症のないところでもTNFαがたくさんあるために、炎症が悪化し、前述の通り、慢性化するのだ。

 一般的な症状の経過は、「小さなしこりやこぶのようなものができ、時間が経つと赤く腫れる(結節)」↓「炎症が進行し、しこりが大きくなって破れ、膿が出て、痛みを伴う潰瘍となる(膿瘍)」↓「結節や膿瘍が皮膚の下でつながり、トンネルのようになる、痛みを伴う膿が漏れ出る(瘻孔)」↓「膿瘍の再発で皮膚が厚く太い縄のような傷痕が残る(瘢痕)」。

「1~2個しこりがある程度の軽症の人もいる一方で、重症化し、膿が出続ける人もいます。お尻の化膿性汗腺炎で膿が止まらず、おむつをはいていないとズボンが汚れてしまうという患者さんもいました」

 お尻や陰部など診察を受けるのが恥ずかしいと思いがちな場所にできることもあり、悪化してから受診するケースがほとんど。治療を受けずに我慢している人もいると推察されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家