著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【胚芽米】糖尿病予防やリラックス効果も期待でき夜向き

公開日: 更新日:

 胚芽米には未精製の胚芽米(玄米ベース)と、精製された胚芽米(白米ベース)の2種類があります。玄米ベースは基本的に玄米の状態で、胚芽とぬか層がそのまま残っているものです。栄養価が非常に高く、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。未精製の胚芽米は見た目や食感が玄米に近く、調理には少し時間がかかることがあります。

 一方、白米ベースは白米のように精製された胚芽米で、外側のぬか層は取り除かれていますが、胚芽部分は残っています。このタイプの胚芽米は白米のように柔らかくて食べやすく、消化が良い反面、玄米ベースの胚芽米よりも栄養価は若干低くなります。それでも、普通の白米よりは栄養価が高いのが特徴です。

 こういった観点から考えると、よりエネルギー生成効率の高い白米ベースは朝向き、血糖値の上昇を抑えたい玄米ベースは夜向きの食材と言えるでしょう。夜寝る時には、副交感神経=リラックスする神経が有意になり、胃や腸の吸収が高まるため、含まれる栄養素を摂り入れる機会としても夜が最適といえるでしょう。

 ビタミンB群などはエネルギーを効率的に作り出す機能のほかに、疲労回復に関わることがわかっているビタミンでもあるので、時間帯を考えて食べ分けてみてもよいでしょう。

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