認知症患者の行方不明対策におすすめのグッズやサービスは?

公開日: 更新日:

 今年7月、警察庁は昨年1年間に報告された認知症やその疑いがある人の行方不明件数は1万9039人で過去最多を記録し、そのうち502人は遺体で発見されたと公表しました。

 認知症の方は、ただ外に出たいからではなく、散歩や買い物、あるいは昔の記憶が蘇り出勤しようとするなど、何かしらの目的があって行動しています。ただ、アルツハイマー型認知症の場合、熟知しているはずの場所であっても初めて訪れた感覚になる「街並失認」が起こりやすい。自分がいる場所がどこなのか分からずパニックになると、不安や焦りから自宅に引き返そうと歩き続け、行方が分からなくなるのです。

 早期に見つけるためにも、ご家族は事前に対策を講じる必要があります。

 最も有効なのが、GPSです。人工衛星の発する電波を利用し位置を測定するシステムで、関東平野部であれば30メートル以内の誤差で位置情報を特定できます。スマートフォンを使用されている方であれば、事前に家族が本人のスマホにGPS機能付きアプリをインストールしておくと、アプリからいつでも居場所を把握できるのでおすすめです。普段外出する際に必ず身につけるかばんや帽子、靴がある人であれば、小型のGPSを入れたり縫い付けておくといいでしょう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です