著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【金針菜】「血」を増やす効果が高く、ふらつきの改善に効果的

公開日: 更新日:

 最近なんだかふらつく。頭や身体がグラグラする感じがする……。日常的に「ふらつき」が多いと不安なものです。

 頭のふらつきは、年齢が上がるほど起きやすい症状です。加齢によって身体の平衡感覚を維持する三半規管の感度や、前庭機能は衰えていきます。加えて、筋肉など身体の維持と歩行に関連する器官の老化、脳の働きが低下することによってバランス認知力の衰え、老眼や白内障による視覚情報の取得力が減るといった要因が重なり、ふらつきやすくなるのです。

 老化による機能の低下だけではなく、脳、心臓、耳の疾患からくるものや、貧血、栄養不足、薬の副作用が原因となる場合もあります。

 いずれにせよ、生活の質が下がる原因になるうえ、シニアにとっては転倒のリスクにつながります。健康長寿のために、食養生を心がけましょう。

 中医学において、頭のふらつきは、身体を滋養する成分である「血」が不足した「血虚」という状態の場合に多く見られると考えます。血は中医学では、西洋医学の「血液」としての要素だけではなく、全身に流れて身体のすみずみにまで栄養を与える液体と考えます。五臓六腑や筋肉、骨を養って生理機能を保ち、目や皮膚、髪も滋養しています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」