著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

孫とかくれんぼ中に異変に気が付いた…緑内障は日常では自覚症状ゼロ

公開日: 更新日:

・視力が落ちたと感じる
・眼圧が高いといわれたことがある
・人や物にぶつかるようになった
・階段など段差がわかりにくくなった
・両親やきょうだいに緑内障の人がいる

 あくまでも目安ですが、当てはまるものが多かったり、前述した緑内障チェックで「緑内障の疑いがある」という結果が出た場合はできるだけ早く眼科に行ってください。

 病院で緑内障発見のために行う検査は次の3つです。

・眼圧検査──眼圧の値を把握する検査
・OCT検査──OCT(光干渉断層計)という機器で網膜の神経線維の厚さを測定します。網膜の神経線維が薄くなっていれば緑内障の疑いです。視野に異常が出る前に緑内障を発見できる画期的な検査方法です
・視野検査──視野の欠けや感度の低下しているところはないかをチェックする検査

 当クリニックにいらした患者さんの例を挙げましょう。

 70代の男性。ご自身ではまったく緑内障の自覚症状はなかったのですが、ある日遊びに来たお孫さんとかくれんぼをしていて、扉の陰から片目でお孫さんの様子を見た。そのときに、明らかに自分の視野が狭くなっていて見えない部分があることに気が付いたんだそうです。慌てて病院にいらっしゃいました。いまも目薬による治療を続けられています。

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