帯状疱疹について知っておきたいこと(下)経験者が語る…最初に疑ったのは緊張型頭痛だった

公開日: 更新日:

 そして翌日、発症から8日目。皮膚科を訪ね症状を訴えたところ、医師は頭皮をライトで照らしながら「ひどい水疱があるわけじゃないけれど、帯状疱疹の可能性が高そうだ」と、ウイルス感染の治療薬「アメナリーフ」が処方された。

 すると、どうだ。服用した翌日には、頭皮のヒリヒリ感は少し残っていたが頭痛は見事に消えていた。目を閉じても違和感なし。念のため1週間分の薬を飲み切り、皮膚科で再診を受けると「この薬が効いたということは帯状疱疹だったわけだね」との解説があり、年齢的に今後も発症する可能性があるため予防接種を検討することを勧められた。

 なお、帯状疱疹ワクチンは2タイプあり、一部費用の助成を行っている市区町村が多い。幸い筆者は痛みが軽めで済んだけれど、医師によると相当苦しむ人もいるとか。対象年齢の方は一度、市区町村に問い合わせてみてはいかがだろう? 

 ちなみに、この欄の担当編集者の知人は「帯状疱疹になるはずがない」と根拠ない自信でワクチンを打たずにいたところ、発症した。帯状疱疹は、生じる場所によっては炎症が顔に波及し、顔面神経麻痺をきたす場合がある。帯状疱疹が治って3カ月が経った今も、その知人は顔面神経麻痺が回復していないという。

(ライター・西内義雄)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性