歯の治療を受けるならクスリに注意(3)【降圧薬】歯肉増殖症で切除するケースも

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 いくつかあるカルシウム拮抗薬の中でも、ニフェジピンによる発症率が最も高いと報告されている。そのため、カルシウム拮抗薬による歯肉増殖症の治療は、可能であれば原因になっている薬の変更を行うのが望ましいという。

「さらに、プラークや歯石を取り除いたうえで、日頃から正しいブラッシングを続ける口腔衛生管理をきちんと行うのが基本で、一般的には1カ月程度で改善します。ただ、それでも治らないときは、適切なブラッシングの妨げになるなど口腔内の衛生管理に支障が出ることもあり、増殖した歯肉の切除が行われるケースもあります」

 薬の副作用による歯肉増殖症は、カルシウム拮抗薬以外にも、抗てんかん薬のフェニトイン、免疫抑制剤のシクロスポリンなどでも起こるリスクがある。普段から服用している薬があり、歯茎の腫れや歯周炎などで歯科治療を受ける際は、お薬手帳を必ず持参して、常用している薬をきちんと伝えたい。=つづく

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