糖尿病患者は「骨折」に注意する…命に関わる合併症のひとつ

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 また、糖尿病でインスリンの分泌量が減ると骨がうまく作れなくなり、骨が弱くなることがわかっている。

「骨は、骨を作る骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞により絶えず作り変えられています。骨芽細胞にはインスリン受容体があり、インスリンと結びつくことで骨芽細胞は増殖するのですが、逆に足りないと骨芽細胞は増えずに骨形成が低下するのです」

 糖尿病の人に骨折が多い、もうひとつの理由は糖尿病の人は転倒が多くなることだ。

「糖尿病の人の多くは神経障害で体のバランスが悪いうえ、とっさの受け身をとりづらく、視力障害で足元が見えづらい。しかも栄養バランスを無視したダイエットにより、サルコぺニア(筋肉量の減少に伴って筋力や身体機能が低下した状態)になりやすい。結果、転倒リスクが高くなるのです」

 実際、高齢の糖尿病患者は1年間で18%が転倒し、インスリン療法中の糖尿病患者は健常者の2.78倍転倒リスクが高いとの報告もある。

 では、糖尿病の人は骨折リスクを抑えるために何をしたらいいのか?

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