見える世界がすべてV字に…俳優の渡辺隆二郎さん脳梗塞を語る

公開日: 更新日:

 ただ、家に帰ってメニエール病を調べると自分の症状とは全然違ったので、今度は名医と評判の眼科に行ってみました。いろいろな目の検査をじっくり1時間ぐらいやったところ、「これはメニエール病じゃない。滑車神経が麻痺しています。脳神経内科へ行った方がいい」と言われました。

 たまたま家の近くにできた脳神経の専門病院があったので、そこでMRI検査を受けることにしました。すると、中脳の脳梗塞である「中脳梗塞」と診断されました。

 中脳は、視神経に関係が深い部位です。梗塞を取り除く治療は、本来ならワーファリンという血液がサラサラになる薬を飲むのですが、ケガをすると血が止まらなくなるリスクが知られています。自分は端役の俳優で、いつケガをするか分からないので、ワーファリンは飲めないと訴えました。

 残る手段は脳梗塞の回復にいいといわれるビタミンB12の錠剤を大量に飲むことと、お酒を控えて水をたくさん飲むことでした。それを続けて、治るまでに半年かかると言われました。

 家の向かいにスーパーがあり、視界がV字でもなんとか食事は買いに行けました。でも、これが半年間はキツイと思い、ネットで必死に調べて、血液がサラサラになり過ぎず適度に濃度を下げてくれるサプリメントにたどり着きました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波