「手のふるえ」は薬で効果なければ外科治療…超音波で大幅改善

公開日: 更新日:

 「手のふるえ」は、よく見られる症状だ。原因は、本態性振戦、パーキンソン病脳卒中、甲状腺機能亢進症、薬の副作用、事故の後遺症、アルコール依存症など多岐にわたる。この中でも非常に多いのが本態性振戦。また患者数は本態性振戦に劣るものの、比較的よく知られているのが、パーキンソン病だろう。

 本態性振戦、パーキンソン病ともに、薬で効果が十分でない場合、外科治療という手がある。現在、保険適用で行われているのは、20年以上前から行われている「高周波凝固術(RF)」と「脳深部刺激療法(DBS)」、そして2019年から保険適用となった「集束超音波治療(FUS)」がある。

 中部国際医療センター(岐阜県)の「ふるえ・パーキンソン病センター」では、最近FUSも導入。3つをすべて行う医療機関は全国でも少なく、ふるえは治らないとあきらめていた患者が遠方からも来院している。

 同センター長で、約20年間、本態性振戦やパーキンソン病の外科治療にかかわってきた中坪大輔医師によれば「手術や治療はタイミングが重要」。外科治療を検討するタイミングとして次の項目を挙げる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」