マッサージで血流が良くなるとがん細胞が活発化するは本当か?

公開日: 更新日:

 がん患者にマッサージをすると、がん細胞が活発化してしまう──。こんな話を聞いたことがある人もいるのではないだろうか。巷で言われるこれ、本当なのだろうか。

 記者は一昨年に乳がんが判明、現在治療中のがんサバイバーだ。

 がんと診断された後のこと。以前から通っていた整骨院に行き「治療があり、しばらく来られない」と報告したところ、「がん患者の体はマッサージできない」との返答があった。「マッサージで血流が良くなり、がん細胞が活発化してしまう」と研修で教えられているのだという。

 そのときはなんとなく納得してしまったのだが、術後1年が経ち、体の一部を切除したことでバランスが悪くなったのか五十肩になってしまった。

 腕が上がらず痛みがあり、生活に支障をきたすため整骨院通いを復活させようと考えた。

 気になったのが「がん患者にマッサージは禁忌なのか」。

 三軒茶屋ブレストセンター(東京・世田谷区)の志茂新院長に疑問をぶつけると、「その話に根拠はありません。しかし、安全性を確認した論文も見当たりません」との返答。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず