著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(3)「測る医療」の普及でウエアラブル医療機器の可能性が広がる

公開日: 更新日:

 「ホルター心電計」も進化しています。いつ生じるか分からない不整脈を捉えるために、携帯式の心電図を24時間ないし数日間も付けっぱなしにするという検査ですが、うっとうしいしかさ張るしで嫌がる患者も少なくありません。それがいまでは、USBメモリーを二回りほど小さくしたような、超小型心電計が実用化されています。胸の皮膚をほんの少し切開して、皮下に埋め込むのです。小さくても電源を搭載していて、なんと半年から1年以上も心電図を取り続けることができます。データは、専用の装置を皮膚の上から押し当てることで、読み出すことができます。

 「スマートウォッチ」なども進化してきています。血圧や脈拍、簡単な心電図が取れる機種が登場しています。信頼性は低いものの、血糖値を測れる機種も出始めていますし、急速に改良が進んでいくはずです。

 スマートウォッチからのデータは、スマホ経由でインターネット上のサーバーに送られ、AIが自動診断してくれるようになるでしょう。それによって病気の予防や早期発見が可能になり、利用者はますます健康になれるというわけです。

 すでに必要な要素技術は出揃っています。情報セキュリティや法的な問題(薬機法など)さえクリアできれば、一気に進んでいくのは間違いありません。(つづく)

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