2020年から続々登場「アップルウォッチ外来」って何をするところ?

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「アップルウォッチ外来」は、最近増えている専門外来だ。どんな外来なのか? 中部国際医療センター循環器内科の中島孝副部長に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 中部国際医療センターでアップルウォッチ外来を開設したのは2022年6月のこと。

「アップルウォッチに入っている心電図を測るアプリが、2020年に厚労省から家庭用医療機器として認可されました。それ以降、心電図アプリの結果を活用するアップルウォッチ外来を開設する医療機関が登場しています。私も他院の医師から聞き、当センターでも始められないかと思ったのです」

 心臓には、ドキンドキンという拍動と同時に電気が流れている。この電気を記録し、心臓が正確に機能しているかをチェックするのが心電図だ。心電図に異常があれば、不整脈が疑われる。

 病院ではあおむけ寝で両手首、両足首、胸部に電極を装置し、12方向から電気の流れを測定する「12誘電心電図検査」が行われる。多数の電極とコードを24時間装着して心電図を測定する「ホルター心電図検査」も、必要に応じて行われる。

 一方、アップルウォッチの心電図アプリは、1方向での測定。病院の検査と比べると得られる情報は少ない。

「しかし腕時計型のアップルウォッチは常に携帯でき、いつでもどこでも測定可能。ほかの検査にない大きな利点です」

 というのも、心臓の拍動の異常は、常に現れるとは限らないからだ。

「年に数回、夜間や早朝、運動時にしか起こらないという人もいて、検査時は正常というケースは珍しくない。不整脈は息切れやめまいなどの症状がありますが、自覚症状がない場合もあります」

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