健康診断で正常でも高血圧という人も… 専門医が勧める「本当の血圧」測定

公開日: 更新日:

 冬は寒さで全身の血管が収縮するため、血圧が上がりやすい。この時季、押さえておきたい血圧対策のポイントは? 東都クリニック高血圧専門外来の桑島巌医師(循環器内科医)に聞いた。

「血圧、コレステロール、血糖と、動脈硬化に関係する値が軒並み上昇している」

 桑島医師は今年の傾向をこう話す。昨年まではコロナの自粛生活で飲み会などが比較的少なく、数値が安定していた。しかし今年は人と賑やかに飲む機会が増え、来院して数値を測ったら驚くほど上昇──。こんな患者は珍しくないという。

「そもそも健康診断で数値の高さが指摘されていて高血圧治療が必要な人が、症状がないため健康体だと誤認している。『脳卒中心筋梗塞を起こすリスクがある』と伝えてもピンときていない。健診で指摘されているにもかかわらず放置し、脳卒中などを起こした場合、身体的なつらさに加え、労災が認められにくく、ご家族ともに難儀する。こんなケースを多数見てきました」

 桑島医師が強く勧めるのは日常的な血圧チェックだ。白衣の医師を前にすると数値が高くなる「白衣高血圧」、病院での測定値は正常だが、それ以外の時間や場所では数値が高い「仮面高血圧」(隠れ高血圧)という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった