4月からワクチン定期接種…帯状疱疹を知る(3)ワクチンは「不活化」と「生」の2種類あり

公開日: 更新日:

 もうひとつの生ワクチンは50歳以上が対象。発症予防効果が60歳以上で51.3%、帯状疱疹後神経痛予防効果が66.5%だ。生ワクチンは、がんなどの免疫抑制患者は接種できない。

 長期予防効果も不活化ワクチンの方が高い。不活化ワクチンは2回接種で値段は合計4万~6万円程度。生ワクチンは接種回数1回で8000~1万円。なお記者は50歳の誕生日を迎えてすぐに不活化ワクチンを接種し、家人は過去に生ワクチンを接種していたが、改めて不活化ワクチンを打ち直した。

「生ワクチンを接種したことがある人も、不活化ワクチンの接種は可能です。すでに帯状疱疹を発症したことがある人も、ワクチン接種を強くお勧めします。帯状疱疹は繰り返すこともあり、私たちが行っている世界最大規模の帯状疱疹疫学調査『宮崎スタディ』では、6.41%の人が2回以上帯状疱疹を発症しています。ちなみに上皇后、美智子さまは3回罹患されています」

 予防効果が高い不活化ワクチンは、コロナのワクチンと同じ筋肉注射。接種後の痛みや腫れは個人差があるが、記者の場合、痛みや腫れはややある程度で、仕事も運動も接種日当日から問題なくできた。帯状疱疹のワクチンの金額は自治体で補助が出ていることがあるので、ホームページなどで確認を。(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が