4月からワクチン定期接種…帯状疱疹を知る(3)ワクチンは「不活化」と「生」の2種類あり

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 帯状疱疹は人によっては強い痛みをもたらし、また顔面神経麻痺、失明、脳炎、髄膜炎といった重篤な合併症のリスクがある。さらには、皮膚症状は治っても、年単位で激痛が続く可能性もある後遺症「帯状疱疹後神経痛」に移行するかもしれない。

「成人では9割以上が帯状疱疹ウイルスに感染しているといわれています。水疱瘡(水痘)にかかった記憶がなくても不顕性感染だったかもしれない。誰でも帯状疱疹を発症するリスクを抱えていると考えた方がいい」(外山皮膚科・外山望院長=以下同)

 帯状疱疹は、主に免疫力の低下で発症する(本連載2回目参照)。ストレス睡眠不足、加齢、病気などが免疫力低下につながるので、完全回避は免れない。ただ、1つだけかなりの率で帯状疱疹の発症を食い止められる方法がある。ワクチン接種だ。

「現在、不活化ワクチンと生ワクチンの2種類のワクチンがあります。不活化ワクチンは、50歳以上と、帯状疱疹の罹患リスクが高い18歳以上が対象。発症予防効果が50歳以上で97.2%、帯状疱疹後神経痛予防効果が88.8%です」

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