著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

毎日の「飲み物」が心の健康を左右する? 英国での大規模調査の報告

公開日: 更新日:

 科学技術が発達した現代社会においては、便利で快適な生活を営むことができる一方、過剰なメディア情報や、社会的・経済的な格差によって、ストレスを受ける機会も増加しています。そのため、先進諸国ではうつ病や不安障害など、メンタルヘルス障害を患っている人の数は増加傾向にあります。

 食事や飲料の摂取パターンもまた、メンタルヘルスの状態と密接に関連していることが知られています。そのような中、飲料の摂取習慣とメンタルヘルスの関連性を検討した研究論文が、感情障害に関する学術専門誌の2025年2月号に掲載されました。

 英国で行われたこの研究では、研究を開始した時点でうつ病や不安障害を有していない18万8355人(平均56.2歳)が対象となりました。研究参加者に対するアンケート調査に基づき、飲料の種類や摂取頻度に関する情報が収集され、うつ病および不安障害との関連性が、約11年にわたって追跡調査されました。その結果、60歳未満の研究参加者において、各飲料を摂取しない人と比較したうつ病のリスクは、砂糖入り飲料の摂取が1日1杯超の人で14%、人工甘味料入り飲料の摂取が1日1杯超の人で23%、統計学的にも有意に増加しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  2. 2

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 3

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    「まつもtoなかい」長渕剛"神回"が話題に…「仕事と愛どっち取る?」の恋愛トーク!

  2. 7

    生島ヒロシ降板騒動は起こるべくして起きた!コンプラ違反が当たり前…大物司会者のヤバイ言動の数々

  3. 8

    ソフトバンク上沢直之への“取材NG”で雑音封印の配慮…昨季の山川穂高と同様、個別取材すべて却下

  4. 9

    香取慎吾は「三重苦」を克服できるか? 主演ドラマ不発の原因は「不肖の兄」「反フジテレビ」と…

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”