著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「寝だめ」の医学的有効性は? 普段の睡眠6時間以下に効果あり 米国で3400人を対象に調査

公開日: 更新日:

 睡眠時間を十分に取ることは、健康長寿のための重要な生活習慣と考えられています。アメリカの専門学会の提言では、毎日7時間以上の睡眠を取ることが、心身の健康のためには必要だと記載されています。しかし、実際にはもっと短い睡眠しか取れていない人が多いのが、日本の現実ではないでしょうか?

 短い睡眠は動脈硬化認知症うつ病などの危険性を高めると指摘されています。このリスクにどう対処するべきでしょうか? 睡眠時間の短い現代人が、しばしば行っている習慣が、週末などの休日の「寝だめ」です。医学用語では「キャッチアップ睡眠」と呼んでいます。仕事をしている日は短い睡眠しか取れないので慢性的な寝不足となり、その分、休みの日に長く寝て、その不足を取り戻そうというのです。

 それでは、寝だめをすることで、睡眠不足による病気の予防につながるのでしょうか? 今年の睡眠医学の専門誌に、寝だめの有効性についての論文が発表されています。アメリカで3400人の健康調査を解析したところ、週末に1時間以上の寝だめをした人は、そうでない人と比較して、心臓病脳梗塞などになるリスクが低下していました。

 この寝だめの健康効果は、特に普段の日の睡眠時間が6時間以下の場合に強く認められ、そのリスクは66%も低下していたのです。睡眠不足の人にとっては、休日の適度な寝だめは、健康習慣として一定の意義がありそうです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風