著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

砂糖入り飲料を飲み続けているとうつ病になりやすい?

公開日: 更新日:

 ストレスの多い現代社会では、うつ病を患う人の数も増加しています。過去に報告された研究によれば、うつ病の発症リスクは、砂糖入り飲料の摂取で上昇する一方、コーヒーや緑茶の摂取では低下する可能性が示されていました。

 しかし、コーヒーや緑茶以外の飲料と、うつ病リスクの関連性については、ほとんど研究が行われていませんでした。そのような中、多様な飲料の摂取状況と、うつ病の発症リスクを検討した研究論文が、臨床栄養学の専門誌に2024年4月17日付で掲載されました。

 この研究では、40~74歳の日本人9万4873人(女性55.7%)が対象となっています。研究参加者に対してアンケートを行い、日常的に摂取しているさまざまな飲料が調査されました。

 研究参加者はまた、飲料の摂取量に応じて、摂取していない人、少し摂取する人、中くらい摂取する人、多く摂取する人の4つのグループに分類され、うつ病との関連性が解析されています。なお、研究結果に影響し得る年齢、性別、食習慣などの因子について、統計学的な補正が行われました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし