(4)急性大動脈解離の手術は心臓外科医でも受けたくない

公開日: 更新日:

 すぐに病院に担ぎ込まれて手術を受ければ、半分以上助かる場合がありますが、手術で命を取り留めても下半身がマヒする場合など、さまざまな不運に見舞われる可能性があります。急性大動脈解離になったら、その運命を受け入れるしかありません。

 私が34歳の時に責任者として心臓外科を任された病院に、50代の女性がこの病気を疑われて運び込まれてきました。正月の4日でした。一晩中かかってなんとか割れてふにゃふにゃになってしまっている大動脈を人工血管に取り換えました。そこいら中からにじみ出す出血に手間取り、とんでもない時間がかかりました。でも患者さんは助かりました。

 数日後、研修医に「大変な手術でしたね。感動しました」などと言われましたが、「何を言ってるんだ! あんなみっともない手術」と怒鳴りつけたことを覚えています。つい先日、その患者さまのお嬢さまから「33年の命を頂いた」と感謝を込めたお知らせが届きました。

 40代の建設業の男性が職場から運び込まれてきた時のことです。手術を前に奥さんにとんでもないリスクを伴う大手術だと説明しました。すると奥さんは「今、会社が大変な時なんです。来週には仕事に戻れますか?」。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離