著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

新型コロナワクチンがコロナ後遺症の特効薬に?英国の研究報告

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症の症状は、1週間ほどで回復することが一般的です。しかし、倦怠感、味覚の障害、息切れ、集中力の低下、頭痛などの症状が持続することもあり、これらは罹患後症状(いわゆるコロナ後遺症)と呼ばれます。

 一方、コロナ後遺症の発症メカニズムや、持続する症状に対する治療法は確立されておらず、治療効果に関する質の高い研究データも限られていました。ただし、新型コロナウイルスワクチンを接種していた人では、同ウイルスに感染しても、コロナ後遺症を発症しにくいことが知られていました。そのような中、コロナ後遺症を発症した人に対する同ウイルスワクチンの効果を検討した研究論文が、感染症医学に関する専門誌の電子版に、2025年1月10日付で掲載されました。

 英国で行われたこの研究では、健康状態を記録するスマートフォンアプリの登録データから、新型コロナウイルス感染症を発症後、4週間以上にわたって症状が持続したコロナ後遺症の患者3358人が対象となりました。研究参加者のうち、コロナ後遺症の発症後に新型コロナウイルスワクチンを接種した1679人と、同ワクチンを接種していない1679人を比較し、後遺症の症状変化を分析しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  2. 2

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 3

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    「まつもtoなかい」長渕剛"神回"が話題に…「仕事と愛どっち取る?」の恋愛トーク!

  2. 7

    生島ヒロシ降板騒動は起こるべくして起きた!コンプラ違反が当たり前…大物司会者のヤバイ言動の数々

  3. 8

    ソフトバンク上沢直之への“取材NG”で雑音封印の配慮…昨季の山川穂高と同様、個別取材すべて却下

  4. 9

    香取慎吾は「三重苦」を克服できるか? 主演ドラマ不発の原因は「不肖の兄」「反フジテレビ」と…

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”