著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

保険適用となる「眼瞼下垂」の手術にはいくつか条件がある

公開日: 更新日:

 眼瞼下垂はここ数年、「手術を受けた」と報告する有名人も多く、病名の認知度が高まっています。当院にも「眼瞼下垂ではないでしょうか」「手術したいのですが」とおっしゃって受診される患者さんが増えています。

 かつては60~70代になってからの手術が多かったのですが、ここ数年は40~50代の女性が眼瞼下垂を気にして来院するケースが増えました。知人の50代女性も数年前、眼瞼下垂の手術を受けたそうで、こんなことを話されていました。

「術後に会った友人からは『なんだか若返った』『奇麗になった』と言われることが多くなりました。とはいえ、劇的に変化したわけではないので、手術したことにまったく気がつかない人も大勢います。でも気づいた人からは、手術方法やそれに伴うダウンタイムなどについて詳しく聞かれますね。実際、私が手術を受けたことで勇気を出した友人が、近々眼瞼下垂の手術をする予定です」

 眼瞼下垂の手術は、術式がいくつかあります。このうち保険適用となるのは、一部の術式です。しかも、すべての患者さんが保険適用となるのではなく、眼科医が医学的観点から病的な眼瞼下垂であると判断した場合のみになります。

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