著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

保険適用となる「眼瞼下垂」の手術にはいくつか条件がある

公開日: 更新日:

 保険適用の条件は「まぶたが開けにくいために日常生活に支障がある」「まぶたが下がって視野が狭くなっている」。中等度・重度の眼瞼下垂が対象で、それらの条件に該当しないが手術を受けるという場合、自費(自由診療)となります。

 前述の知人は、保険適用とならなかったものの「頭痛肩こりが緩和すれば」と、自費で手術を受けたそうです。<眉下切開>という術式で、眉のすぐ下を切開して、上まぶたの余分な皮膚や脂肪を切除し縫い合わせる方法です。

 近年、とくに40~50代の方が希望されることが多い術式ですが、この術式で眼瞼下垂が改善されると見込まれるのは症状が初期段階の方です。病的な状態ではないので、保険適用とならないことがほとんどです。

 また、眉下切開手術のみの場合は、ゆるんでしまったまぶたを持ち上げる主な筋肉である眼瞼挙筋の処置はしません。そのため、何年か経過して眼瞼挙筋の処置をする手術を改めて受ける必要が出てくる方もいます。手術は日帰りです。両目に眼瞼下垂の症状がある場合は、両目を同時に行うことがほとんどとなります。
※ここでの眼瞼下垂は、後天性のものを指す。

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