著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【アイスクリーム】“夜アイス”は「夜型生活リズム」になりやすい

公開日: 更新日:

 アイスクリームは、古代の冷菓から発展してきた食品です。起源は紀元前にまで遡り、古代ペルシャの山雪を採取し、果汁やバラ水を混ぜた冷たい飲み物が親しまれていました。古代ローマでは皇帝ネロが山から運ばせた氷に蜂蜜や果汁を加えて楽しんだ記録があります。こうした技術や文化は中東や地中海地域に広がり、イタリアではアラブ文化の影響を受けたシャーベットが発展しました。

 16世紀になると乳製品を使用した現在のアイスクリームに近い形がイタリアで生まれ、19世紀にはアメリカでナンシー・ジョンソンによる手回し式アイスクリーム製造機が発明され、大量生産が可能となったといわれています。

 そんなアイスクリームの摂取が心理的効果をもたらす可能性について、杏林大学が2013年に行った研究では、朝にアイスクリームを摂取することで脳の働きが活性化し、目覚めがすっきりし、情報処理能力が向上する効果が確認されています。

 また、牛乳や乳製品の摂取が脂質関連のリスク因子や、血圧、炎症、インスリン抵抗性、血管機能などに多様な影響を及ぼすことが報告されていることからも、乳製品に含まれる乳脂肪の摂取が必ずしも心血管疾患のリスクを高めるわけではない可能性も認知されてきています。

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