(1)「娘さんが責任を持つなら手術しましょう。ただ…」

公開日: 更新日:

認知症1(社会的な自立がまだ可能な初期段階の1ランク。5段階で評価)で、お父さまはひとり住まいですか? 懸念されるのは術後の点眼薬処方です。あなたが責任を持てますか?」

 昨年の秋、東京都内に住む富岡裕子さん(仮名)は、父、孝一さん(仮名・77歳)を連れて都内の眼科専門クリニックを訪ねたとき、院長からこうクギを刺された。

 目の中の水晶体(瞳)が濁り、物がかすんで見える、または見えにくいといった視力の低下があったり、まぶしく感じる症状も出るのが「白内障」で、認知症の孝一さんが手術を希望した。

 中高年から多くなる白内障の手術(超音波水晶体乳化吸引術)は、痛みがほとんどない。しかも短時間で終わる、両目の手術でも、2週間ほどの間隔をおいて各15分程度。簡単な手術だ。

 問題は術後の点眼である。眼帯を外した翌日から、抗菌点眼薬、炎症点眼薬(5分の間隔をおいて2種)、感染予防点眼薬など、術後1カ月間ほど3種類を目に注入する。しかも、抗菌点眼薬と炎症点眼薬は、朝、昼、夜、睡眠前の1日4回。感染予防点眼薬は朝、夜の2回である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも