高齢者はなぜ意識して「水」を飲む必要があるのか?

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 そのおかげで、1日あたりの飲み水は1.3リットル程度に抑えられているのだ。しかし、加齢によりミトコンドリアのエネルギー生産能力が衰えると、代謝水が減り、体内の水分量が減る。そうなると水分に溶ける化学物質の量が減り、代謝が起こりにくくなる。栄養素や酸素を運ぶ血液量も減る。結果、具合が悪くなり老いが加速するということだ。

「水分量が減ることによって、ちょっとした温度の変化や、食事量、運動量などの変化に体温が上下しやすくなります。また、長期的には血圧に影響したり、腎機能に影響したりすることで体調を壊しやすくなります」

 ミトコンドリアが1日に作る300~500ミリリットルの代謝水が減ったとしても、体重の50~70%を占める水分量からすればたいしたことないのでは、と思われるかもしれない。

「しかし、熱中症で体内の水分が2%減ると精神的に不安定になり、5%減で脱水症状が現れ、10%減で筋肉痙攣が起きることがあります。甘くみてはいけません」

 だからこそ、ミトコンドリアを元気にすることが重要なのだが、どうすればいいのか? (つづく)

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