(4)「点眼時間なのになぜ電話してこないんだ!」父から怒りの電話

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 時々、買い物に夢中になったり、テレビドラマに没入してしまい、孝一さんへの電話連絡が遅れたり、うっかり忘れてしまうことがある。

「そうすると、父から電話がかかってくるのです。『点眼薬を挿入する時間だけど、なぜ電話をかけてこない!』と怒ります。電話をかけてくるくらいなら、自分でやればいいのに(笑)」

 手術から2カ月目、孝一さんを車に乗せて病院を訪ねた。術後の「視力検査」で、孝一さんの視力がかなり改善されたことが認められた。

「新聞の活字やテレビ画面の字幕もはっきりと見えるというし、何よりも父が『夜にぼやけて見えていた月が、美しく見える』と喜んだことがうれしかった」

 認知症の父の白内障手術の介護がようやく終了した。ただこの1カ月半ほどで、裕子さんの体重は1キロほど減った。=おわり

【連載】認知症患者の白内障手術体験記

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