著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

睡眠時間が短いと血糖値が変動しやすい? 米国医師会医学誌で報告

公開日: 更新日:

 食事の前の血糖値が非常に高い状態が続けば、糖尿病と診断されます。一方で、食事の前の血糖値は正常であっても、食後の血糖値が急激に上昇することが、糖尿病や動脈硬化の病気の危険性を高める、という考え方があります。健康のためには、一日を通しての血糖値の変動をなるべく少なくすることが重要なのです。

 最近は「CGM」と言って、簡単に一日の血糖値を連続的に測定することが出来るようになり、その解析結果と健康との関係が注目されています。この方法を用いれば、一日を通しての血糖の変動を簡単に測定することが可能となるからです。

 血糖値と関連の深い生活習慣には、食事や運動がありますが、睡眠も血糖値に影響を与えることが最近指摘されています。

 それでは、血糖値の変動と睡眠習慣との間には、どのような関係があるのでしょうか?

 今年の米国医師会関連の医学誌に、中国での研究結果が報告されています。中高年の1156人の一般住民を対象として、連続的な血糖測定を施行し、睡眠習慣との関係をみたところ、睡眠時間が短かったり、寝る時間が深夜を過ぎていたりすると、血糖の一日を通しての変動が、非常に大きくなっていることが確認されたのです。

 睡眠時間をしっかり取ることは、糖尿病や動脈硬化の予防のためにも、必要な健康習慣であるようです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝