著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

オレキシン受容体拮抗薬が示す不眠治療の新たな展望…24年末に新薬登場

公開日: 更新日:

 オレキシン受容体拮抗薬の代表的な副作用として、傾眠、悪夢、倦怠感、口渇などが挙げられます。ただし、オレキシン受容体拮抗薬を服用していても、転倒や骨折のリスクとは関連しない可能性を報告した研究もあり、ベンゾジアゼピン系薬剤と比べても安全性が高い薬剤といえるかもしれません。また、オレキシン受容体拮抗薬は、ベンゾジアゼピン系薬剤やZ-ドラッグと比べて依存のリスクが低いと考えられています。そのため、国内におけるオレキシン受容体拮抗薬の処方量は急増しています。

 2009年4月1日から20年3月31日までの間に処方された睡眠導入剤について、その処方傾向を調査した研究結果が報告されています。健康保険データベースを用いたこの研究では、睡眠導入剤を新たに処方された13万177人と、長期にわたって睡眠導入剤を使用していた9万1215人が解析対象となっています。

 解析の結果、睡眠導入剤を新たに処方された人のうち、ベンゾジアゼピン系薬剤が処方された患者の割合は、10年の54.8%から19年の30.5%へと減少していました。一方、オレキシン受容体拮抗薬が処方された患者の割合は、14年の2.3%から19年の20.2%と、約10倍も増加していました。長期にわたって睡眠導入剤を使用している人においても、ほぼ同様の傾向が認められました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  2. 2

    “激ヤバ”高市チルドレン門寛子議員が大炎上! 国会前ペンライトデモを「ごっこ遊び」と揶揄・嘲笑

  3. 3

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 4

    「考える野球」に混乱と苛立ちが続く中、涙が出そうになった野村監督の声かけ

  5. 5

    やはり万博EVバスは現場でも悪評ふんぷんの“いわく付き”だった…販売元が負債57億円で再生法申請

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 8

    巨人・坂本勇人「二軍落ち」のXデー…代打もムリで「そのまま引退」にも現実味

  4. 9

    赤沢経産相“ナフサ不安”の呆れた責任逃れ シンナー不足「目詰まり」「解消済み」に塗装業界は不信感

  5. 10

    楽天は“格安”、12球団監督の年俸はこうして決まる…出来高、日米待遇格差まで丸っと解説