著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「映画鑑賞」の効果は早歩きなどの軽い有酸素運動に相当する

公開日: 更新日:

 映画鑑賞は、私たちにとって大きな娯楽の一つですが、「軽い有酸素運動に相当する」という驚きの研究が存在します。

 ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)のデブリンらが主導した実験では、2019年に公開された映画「アラジン」を鑑賞する51人の参加者に生体認証センサーを装着し、2時間の上映中に参加者の心身に何が起こるかを観察しました。

 映画鑑賞者の心拍数を調べると、顕著に上昇することが判明。45分間は健康な心拍ゾーン(40~80%)にあったことが分かり、この心拍数の上昇は、早歩きなどの有酸素運動に匹敵し、脂肪燃焼に役立つと認知神経科学教授であるデブリンは述べています。

 また、精神面にもポジティブな影響を与えることが分かり、55%の参加者が「高揚感を得て、心の癒やしになる」と感じ、45%の参加者が「映画を見た後に若返ったような感覚を得た」と回答。他にも、45%が「超越的な体験をした」と報告し、75%が「他のことを忘れて完全に没入してしまった」と振り返るほどでした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも