(3)高齢になって“もの”が二重に見える原因の大半は斜視
中には診断が難しいタイプの斜視もあり、必ずしも正しい診断がついているとは限らないそうです。
「医師から“手術をしても再発する”“高齢だから手術は勧められない”と言われる人もいて、なかなか治療に結びつかなかったのです」(後関教授)
しかし、最近では高齢者の斜視の半分を占める「サギングアイ症候群」という新しい病気の概念ができ、高齢者の斜視治療が変わりつつあります。
次回はサギングアイ症候群を取り上げます。 =つづく
(医療ジャーナリスト・油井香代子)