著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(1)マイナポータルで何が分かるのか…処方箋の種類と量だけじゃない

公開日: 更新日:

 政府の計画によれば、数年以内に医療機関の電子カルテの内容もマイナポータルに記録され、閲覧できるようになるとのこと。病名、アレルギー情報、各種検査結果、感染症の記録、療養上のアドバイスなどが見られるようになります。また40歳以上の人では、毎年の特定健診の結果も記録されるようになります。特定健診の項目は限られていますが、職場健診のすべての検査結果を閲覧できるようにしようという計画もあります。

 若い人たちは、まだ健康ですから、大して関心はわかないかもしれません。しかし中高年になって、生活習慣病の1つや2つも出てくると、自分の健康記録や医療記録が気になり始めます。過去数年分の職場健診の結果が一覧表で見られるようになれば、何に気を付ければいいか、自分自身で考えて行動するきっかけにもなるでしょう。

 しかし、医療のデジタル化はマイナポータルに限られるものではありません。すでに病院の診療や、家庭での健康管理にも少しずつ浸透してきています。さらに最近は、スマホアプリを「デジタル医薬」として病気の治療に使おうという動きも世界中で活発になってきました。この連載では、そうした動きを、具体例をあげて分かりやすく解説していこうと思います。 =つづく

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