著者のコラム一覧
朝倉博孝埼玉医科大教授

泌尿器科専門医、共著・論文に「夜間頻尿診療ガイドライン」「過活動膀胱診療ガイドライン」など。

(1)「頻尿」には3つの要因…原因の突き止めが解決の第一歩

公開日: 更新日:

 「1日に何度も尿意を催して仕事に差し障りがあり困っている」

 こんな悩みを抱えている人は案外多いのではないでしょうか。

 排尿回数は1日4~7回が普通とされていますが、それが8回以上の場合を頻尿と定義しています。原因は、多尿、膀胱容量の減少、心因性の3つに大別されます。

 これらの背景には糖尿病など内科の病気、前立腺肥大症、過活動膀胱、神経性の病気などがあり、原因を突き止めることが解決の第一歩です。

 頻尿の代表的なものには、過活動膀胱といって膀胱が過敏になり尿のコントロールができなくなる病気があります。年齢とともに増加しますが、最新の調査(2023年、日本排尿機能学会疫学調査)によると、20~30代で11.9%、40歳以上だと13.8%がこの病気であることが分かっています。しかし、症状があっても受診しない人が多いようです。我慢せず泌尿器科の受診をお勧めします。

 治療は、薬物療法(β3交感神経受容体作動薬と抗コリン薬)が中心です。治りにくい難治性過活動膀胱の場合は、ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法や仙骨神経刺激療法があり、保険で治療できます。

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