プルースト効果…酸っぱい「都こんぶ」で思い出す肺がん患者とのやりとり
これはプルーストの著した「失われた時を求めて」の冒頭で、初老の主人公が紅茶とマドレーヌを口にしたとき、過去の記憶が鮮明によみがえり、そこから壮大な彼の恋愛遍歴を中心とした半生が延々と語られる、ということからそう言われるようになりました。
私はマンガでしか読んだことがありませんが、小説はたいがいの人が読み始めて途中で挫折するそうです。「途中でお茶菓子のマドレーヌをマカロンとかクロワッサンに代えても、無理だった」と私の友人も言っていました。この小説を読むとき、マドレーヌを食べなければならないのかどうかは知りません。
匂いをかぎ取る「嗅覚」は脳の真下の「嗅球」といわれています。脳の一番近くにあり、ダイレクトに脳に情報を送っているそうです。国の機関でいえば、内閣情報調査室のようなものでしょうか。犬やネコなど、他の哺乳動物は人間に比べてこの装置がでっかくて、動物にとって「匂い」は生きていくうえで最重要な情報なのでしょう。ご多分にもれず、このあたりの匂いの感覚神経や記憶などの研究も道半ばです。


















