著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

プルースト効果…酸っぱい「都こんぶ」で思い出す肺がん患者とのやりとり

公開日: 更新日:

 これはプルーストの著した「失われた時を求めて」の冒頭で、初老の主人公が紅茶とマドレーヌを口にしたとき、過去の記憶が鮮明によみがえり、そこから壮大な彼の恋愛遍歴を中心とした半生が延々と語られる、ということからそう言われるようになりました。

 私はマンガでしか読んだことがありませんが、小説はたいがいの人が読み始めて途中で挫折するそうです。「途中でお茶菓子のマドレーヌをマカロンとかクロワッサンに代えても、無理だった」と私の友人も言っていました。この小説を読むとき、マドレーヌを食べなければならないのかどうかは知りません。

 匂いをかぎ取る「嗅覚」は脳の真下の「嗅球」といわれています。脳の一番近くにあり、ダイレクトに脳に情報を送っているそうです。国の機関でいえば、内閣情報調査室のようなものでしょうか。犬やネコなど、他の哺乳動物は人間に比べてこの装置がでっかくて、動物にとって「匂い」は生きていくうえで最重要な情報なのでしょう。ご多分にもれず、このあたりの匂いの感覚神経や記憶などの研究も道半ばです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「超ド級国民的アイドル」の熱愛はSnow Manの宮舘涼太!「めめじゃなかった…」ファンの悲喜こもごも

  2. 2

    “言い訳番長”高市首相の呆れた支離滅裂ぶり 1000万円カタログギフト配布で「政党支部の認識」を都合よく使い分け

  3. 3

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  4. 4

    【ザ・ベストテン】に沢田研二が出られなかった日は桑田佳祐が出てきた日

  5. 5

    「ウルトラセブン」アマギ隊員古谷敏さんは82歳「人生、今が一番、充実していますね」

  1. 6

    【ヤクルト】故障ラッシュで離脱13名、池山監督も球団も「若手を育てるしかない」と覚悟を決めた

  2. 7

    高市外交は「二重苦」の真っただ中…チャイナリスクとトランプ関税問題で削がれる日本の国益

  3. 8

    フィギュアりくりゅうペアらに新たな試練 ロシア製“鉄の女”が目論む2030年仏アルプス五輪の大逆襲

  4. 9

    大谷翔平が名古屋に上陸! 愛知県警大動員の“超厳戒態勢”でWBC狂騒曲が始まった

  5. 10

    MEGUMIは令和ロマンくるまと熱愛発覚&ネトフリ独占の快挙なのに…独身を嘆く元夫・降谷建志のダメ男ぶり