人間は「自分はもう変わらないだろう」という錯覚に陥りやすい
また、関連する別の研究では、こうした心理が普段の生活にどう影響するかを調べるために、「コンサートのチケット代」を想定した実験を行っています。
18~64歳の170人を集め、一方のグループには、「今一番好きなバンドが、10年後に行うライブにいくら払う?」と質問し、もう一方のグループには、「10年前に一番好きだったバンドが、来週行うライブにいくら払う?」と質問したところ、やはり大きな錯覚が生じることが判明しました。
前者は平均129ドル払うと答えたのに対して、後者は平均80ドルしか払わないと答えた。つまり、「今の自分の好みは、10年後も絶対に変わらないはずだ」と思い込むことで、お金を払いすぎてしまう傾向がある……決めつけてしまうことで行動が変わってくるというわけです。
人間は、「今の自分を否定したくないという心の働き」と、「未知の未来を想像するのを面倒くさがる脳の手抜き」の2つが合わさることで、「これからの自分はもう変わらないだろう」という錯覚が生まれてしまうと考えられています。


















