放っておくと命に関わることも…鼠径ヘルニア最新手術事情

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 鼠径ヘルニアとは、いわゆる脱腸のこと。足の付け根の辺り(鼠径部)で筋膜が薄くなっている部分から、腸などの内臓が腹腔外に飛び出してしまった状態をいう。人に見せたくない場所の疾患だけに、恥ずかしさもあってなかなか病院を受診しない人が多い。

「歩くことも困難なほど鼠径部が膨らんで、どうしてここまで放っておいたのかと思う患者さんもおられます。しかも、手術となると長期間、仕事を休まなければいけないと思い込んでいて、それも病院を敬遠する理由になっています。しかし、それは思い込みに過ぎません。鼠径ヘルニアの手術は日帰りでも可能です。だから鼠径部が膨らんできたら、ためらわずに外科を受診することです」

 こう言うのは、「東京デイサージェリークリニック」(東京・日本橋)の柳健院長だ。東京駅に至近の同院では、「オンステップ法」という新たな鼠径ヘルニアの手術法を取り入れているという。

「鼠径部には、鼠径管という生まれる前にお腹の中にある睾丸が下りてくる筋道があるのですが、加齢と共にそれが広がり、腹膜が中身の腸と共に袋状に飛び出してくる。これが鼠径ヘルニアです。放置しておくと、内容物が元に戻らない、鼠径ヘルニア嵌頓という状態に移行して、腸閉塞や腹膜炎を起こして命に関わる事態になることもあります」

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