地元の銘酒「浜千鳥」で酒造り体験<岩手県釜石>

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 午前7時。釜石駅前に立つと、前方左手にそびえる巨大な煙突から水蒸気の煙が勢いよく上空へ立ち上るのが見えた。戦後復興の時代、この駅前には5本の煙突が立ち並び、黒煙が24時間途絶えることはなかったという。その姿を彷彿とさせて噴き上げる、白い水蒸気に力強い活力を感じた。

 駅前のシープラザの食堂で朝食を取った。朝定食を注文。ふっくらした1匹分のサンマのみりん干しがジュージューと湯気を立てている。これが500円とは、得した気分だ。

 近代製鉄発祥の地、釜石は、豊富な水が湧き出ることがその由縁であるが、その水質も全国的に有名な名水だという。うまい水があればうまい酒も当然ある。地元の銘酒「浜千鳥」の酒造り体験会に向かう。春に隣の大槌町の田んぼで田植え、秋に稲刈り、そして今日は酒仕込み体験。20日ほど後の12月下旬には仕込んだ酒を搾り、瓶詰めしてラベルを貼って完成。年4回の酒造りの工程を、応募した一般の人が体験できる。震災よりも前から、途切れることなく続いている。

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