なぜ日本の観光地には「顔出し看板」必ずあるのか?

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「はい、チーズ!」

 どんな廃れた観光地でも見かける顔の部分がくりぬかれた看板。家族や恋人、友人と一度は撮ったこともあるのでは? それにしても、なぜ、こんなものが置かれるようになったのか。この看板に詳しい元滋賀県立大教授の近藤隆二郎氏(環境社会計画)はこう言う。

「1874年に米国の画家クーリッジが、『紙に体の絵を描き、実際の顔と組み合わせた写真の撮影ができるように穴を開けた看板』で特許を取得したのが『顔出し看板』の発祥とされます。日本で広がった時期は、ハッキリしませんが、明治時代に渡欧した日本人がパリのエッフェル塔の顔出し看板に顔を出した記録や絵はがきがあり、欧米から輸入された可能性もあります。観光地に置かれるようになったのは、おそらく昭和30~40年代。カメラの個人所有が広がり、カラー写真が出始めたころ。当時の看板にはフィルム会社の名前が入っていた。顔を入れて撮った写真が宣伝になるという販売促進ツールでした」

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